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尾張東部衛生組合 情報公開条例制定以来公文書目録作成せず

 尾張東部衛生組合(瀬戸市、尾張旭市、長久手市の三市で構成されている廃棄物処理を行う機関)で、組合自らが制定した尾張東部衛生組合情報公開条例に違反する状態が続いていました。
 同組合情報公開条例は第24条で、「実施機関は、公文書の目録を作成し、一般の閲覧に供するものとする」と定めていますが、この情報公開条例施行(平成18年3月31日)以来、一度も公文書の目録を作成していないことがわかりました。
 10月5日の同組合議会で指摘があり、答弁で明らかにしたとのことです。報道によれば、『同組合管理者の伊藤保徳瀬戸市長は「誠に遺憾。真摯に受け止め再発防止に努めたい」と陳謝』(中日新聞10/6)、組合の『加藤真二事務局長は「認識が甘かった。行政への信頼を失いかねない不手際」と話している。』(朝日新聞10/6)とのこと。

 この事態がわかる発端となった情報公開請求を行った市民によると、7月に入札結果調書の公開請求を行い、全面開示されたにもかかわらず文書が揃っておらず、これを指摘したところ、毎年度、本来開示閲覧用ファイルにとじておくべき調書がとじてないものがあることがわかったとして、組合は追加の情報開示を行ったそうです。
 そして、その後、10月2日に公文書目録を閲覧したいと組合に依頼したところ、作成したことがないので閲覧してもらう文書目録はないと言われたとのこと。作成していないことがわかっているのなら少しでも作成に取りかかっているものと思いきや、「これから早急に取りかかりたい」という発言で驚いたそうです。
 また、同組合の場合、入札結果調書の閲覧用ファイルは、事務所の事務室内に置いてあり、いつでも誰でも気軽に見ることができるようにはなっていないそうです。これについても要望したところ、対応する姿勢はみられなかったそうです。
 さらに、組合ホームページには組合議会議事録が発言者名も含めて全て公開されているので、入札結果も同様にホームページに載せて公開してほしいとお願いしたけれど、予算がないとして拒否したとのことでした。(ちなみに組合議会議事録は1時間25,400円(税別)で(株)ぎょうせいに単価契約して作成させているとのこと。2020年3月議事録作成日は27,000円(税別)を支払っているそうです。)

 尾張東部衛生組合では、ゴミ焼却炉の改修工事を工事費だけで47億円をかけて今年4月から修理を行っているそうです。この入札は一般競争入札とされていますが、1社のみの入札だったそうです。



タグ:情報公開
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